2022年12月31日に行われるRIZIN.40の注目されているのが、RIZIN vs Bellator(ベラトール)の全面対抗戦になります。
2019年にもベラトール対抗戦は行われましたが、今回の対抗戦では前回と違ってベラトールの本当にトップ中のトップの選手たちが出場するので日本だけでなく、世界中のMMA業界、MMAファンが注目する大会になると思われます。
その対抗戦に向けて、U-NEXT格闘技チャンネルにてベラトール代表として出場する選手たちに鈴木芳彦アナウンサーがインタビューをする企画がアップされました。ベラトールの選手の格闘技を始めるきっかけや生い立ち、RIZINに対する思いなどを語っていますので、一部抜粋して紹介します。
AJ・マッキー
一人目のインタビュー相手はAJマッキー選手になります。AJマッキー選手はベラトールの元フェザー級トーナメントの優勝者で、多くの格闘家や格闘技関係者が口を揃えてAJマッキーは世界中のフェザー級の中でも一番強いんじゃないかと言われているほどの実力者です。現在はライト級に転向して対抗戦ではサトシソウザ選手と戦います。
Profile
AJマッキー
生年月日:1995年4月7日(27歳)
出 身:アメリカ合衆国
身 長:178㎝
体 重:71㎏(ライト級)
リ ー チ:187㎝
戦績
20戦 | KO・TKO | 一本 | 判定 | 引き分け | 無効試合 |
19勝 | 6 | 7 | 6 | 0 | 0 |
1敗 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
インタビュー
Q:まず格闘技を何歳で、何をきっかけに始めましたか?
マッキー:父がファイターだったのでずっと格闘技には携わっていて、レスリングは4歳から始め、柔術は確か8歳からで試合は9歳か10歳頃から始めました。父の背中を追っていたのだと、いつか父を超えたいと思っています。
Q:9歳~10歳の時に始めた試合は何の種目ですか?
マッキー:子供の頃は公式戦はまだなかったので他のジムに行って、その場にいる子供を並べて同じサイズの子供を選んで試合をする流れだった。
Q:プロのMMAファイターを目指したのは何歳ですか?
マッキー:実際に自分で決断したのは16~17歳の頃、そこからアマチュア戦に出始めました。18歳の誕生日の一週間後に巡り巡ってアマチュアの公式戦に出場し、その試合が良くて父に「格闘技をやるなら全てを賭けないといけない」と言われ…カレッジに半年行って自分には向いてなくて退学してその後短大にも一年間行った。料理を専攻していたのだけどその途中で(格闘技の)プロになりました。それから自分の居場所はここ(短大)ではないと判断してプロ格闘家に転向しました。
Q:父の試合を見てプロは厳しい世界だと知っていたと思うんですけれども、それでもプロになろうと思ったのはどうしてですか?
マッキー:父は僕にファイターになってほしくなかった(と思う)父のファイターとしての経験から。だけどジムで僕は育ったので子供の頃からファイターに囲まれていた。ランペイジやティト・オーティズがジムに来て…そういう選手がみんなジムに集まっていたんだ。レスリングで育って、レスリングをどこに生かすかって試合をする以外では無いから、だから僕が決断をした時に父は「よし、やろう」となったよ。
Q:(AJの)お父さんもDREAMという大会で試合をしていましたが父と同じ日本で戦うことに関してはどう感じていますか?
マッキー:僕が小さい頃からの夢でした。この競技の頂点のPRIDEやGLORY、そして同時にここでは少し違ったんだ。もちろんルールもだけど…例えばトーナメントでもここでは1デイトーナメントをしていた。自分は1年間かけてトーナメントに参戦している、選手のことを考えたらそれが正しい。だけど戦士としての真のパッションや選手が一晩でどれだけ一番深く欲望を出せるかが引き出される。そんな気がして日本は自分には聖地で死ぬまでに叶えたい事の一つだった。格闘技選手として来日するとは思っていたけど、少しだけ車関係で来れるかもと思っていたよ(笑)(※AJマッキーは大の車好き)
Q:いつ頃から日本に来ると思っていたんですか?
マッキー:RIZINとBellatorがパートナーを組んだことで自分の夢が現実になるかもと思い始めた。そして今年ついに叶いました。2019年何人か選手が来たと思うけど、かなり嫉妬したよ。「自分がそこにいるべきだろ」って(笑) まあ、巡って今年は自分がここにいる。
Q:日本は初来日ですか?
マッキー:あぁ、願っていたこと。
Q:改めて日本に来てみていかがですか?
マッキー:本当に最高だよ。文化が違うこともあるけど本当に好きだ。みんながリスペクトしている。試合でも特にそれが見れる。MMAに対しての価値が高いと感じている。だから自分の実力や技術を見せられることが嬉しいし、みんなに最高のパフォーマンスを見せたい。
Q:対戦相手はサトシ選手です。どんな印象でしょうか?
マッキー:柔術のスキルが高い。まぁやってみないと(笑)。彼ほどの柔術選手とは戦った事はない。でも彼も俺位の打撃とレスリング技術の選手とは経験がないだろう。とても興味深い試合になると思うよ。テイクダウンを取りにくると思われているかな…彼はテイクダウンを取りにくるかな…とにかくやってみないと、いずれにしろ凄く楽しみだよ。
Q:昨日、記者会見でフェイストゥーフェイスで向き合いましたけど、どう思いましたか?
マッキー:もう少し大きいと思っていた。でもチャンプだから、目をしっかり見た。どう打ち負かそうかと思って。
Q:どんな終わらせ方を考えていますか?
マッキー:常にノックアウトです。常に。観客も求めていることだし自分も求めています。
Q:ライト級に今年転向されましたが、ライト級というウエイトはどうですか?
マッキー:いい感じだ。減量があまりないから、自分的にタイトル戦でないなら145lbs(フェザー級)に落とすほどの体に負荷をかけたくない。だって自分でわかっているから、ライト級でもグラウンドで戦えることが。フェザー級ではほぼもう相手はいないだろ。だから陣地取りゲームのように新しい陣地を取りに行くんだ。今回は155lbs、ライト級で。
Q:じゃあこれからはフェザー級はもうやらないんですか?
マッキー:パトリシオとのトリロジー(3回目)があったらその1試合のために戻ります。
Q:改めてご自身の素晴らしいキャリアをどう考えていますか?
マッキー:まだ始まったばかりだ。楽しく、色々学んだ。新しい扉を色々と開けたし全てに感謝している。ライト級での新しいチャプターを楽しみにしている。
Q:人生の目標は何ですか?
マッキー:世界のみんなに不可能な事なんてないと伝えたい。子供が大好きだから。夢を必ず追いかけろと夢は自分で決めて誰に決めてもらうものでもない。夢は自分しか理解できない、だから夢なんだ。だからそれを叶えられるのは自分だけ。頑張らないといけない。だから誰にも、特に自分が邪魔をするな。自分が一番の強敵だったりするから。
Q:このインタビューを聞いているファンの皆さんにメッセージをお願いします。
マッキー:今回は呼んでいただいてありがとうございます。年末の試合を楽しみにしていてください。
以上がAJマッキー選手のインタビューになります。
このインタビューはYouTubeのU-NEXT格闘技公式チャンネルにて配信されています。
他の選手のインタビューの内容はそれぞれ別の記事で記載していきます。
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