MMAという競技の歴史と世界のMMAの試合を開催している主な団体のまとめ

MMA（Mixed Martial Arts、総合格闘技）は、異なる格闘技の技術を組み合わせた競技で、近年世界的に人気が高まっているスポーツです。

MMAの歴史とMMA競技を開催している主な団体一覧

この記事ではMMA（総合格闘技）の歴史の簡単なまとめと世界でMMAの試合を開催している主な団体のまとめを記載します。

MMA（総合格闘技）の歴史

ブラジリアン柔術の存在

MMAの起源は、1960年代から1970年代にかけてブラジルで発展したブラジリアン柔術（BJJ）にさかのぼることができます。当時、BJJの創始者の一人であるカルロス・グレイシーが、異なる格闘技のプラクティショナーたちを相手に試合を行い、その優位性を示していました。彼は、異なる格闘技の技術を組み合わせることで、強い相手にも勝つことができるというコンセプトを確立しました。

その後、1980年代には、アメリカのマーシャルアーツ指導者であるフランク・ドゥクスが「闘技王」という競技を開催し、異なる格闘技の技術を持つ選手たちが対戦する試合を行いました。この競技は、後のMMAの発展に大きな影響を与えました。

UFCの誕生

1993年、アメリカの実業家アート・デイヴィスが、「アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ」（UFC）という大会を開催しました。UFCは、異なる格闘技の技術を組み合わせた試合を行う大会で、BJJやレスリング、ボクシング、キックボクシングなどの技術を持つ選手たちが参加しました。UFCは、視聴率が高いことから瞬く間に人気を博し、MMAの普及に大きな役割を果たしました。

その後、MMAは世界的に人気を博し、さまざまな団体が設立されるようになりました。今日では、UFCをはじめとする多くの団体が存在し、MMAは世界的に認知されたスポーツとなっています。

一般的な総合格闘技（MMA）のルール

総合格闘技 (MMA) は、異なる格闘技の技術を融合して行われる格闘技です。以下に、一般的なMMAのルールを説明します。

1. 試合時間
   • MMAの試合時間は、一般的に3つの5分間のラウンドで行われます。タイトルマッチの場合は、5つの5分間のラウンドになることがあります。
2. 試合の勝敗
   • MMAの試合は、以下の方法で勝敗が決定されます。
   • ノックアウト (KO)：相手を倒し、そのまま起き上がれなくなった場合。
   • 投了：相手が試合を続けることを望まなくなった場合。
   • TKO (技術的ノックアウト)：相手がダメージを受けている状態で、レフリーが試合を止める場合。
   • 判定：3人の審判が試合の内容を判断し、勝者を決定する場合。
3. 禁止される技術
   • 以下の技術は、MMAの試合で禁止されています。
   • 相手の股間への攻撃
   • 相手の目や喉への攻撃
   • 頭突き
   • 膝蹴りや蹴り技を使用する際に相手の頭部を掴んでの攻撃
   • 試合外で学んだ危険な技術の使用
4. 試合の進行
   • 試合は、立ち技やグラウンド技術を使って進行します。ラウンド開始時と、スタンディングポジションからグラウンドに移行する際には、レフリーが立会いを行います。
5. ウェイトクラス
   • MMAでは、選手を体重別のウェイトクラスに分けて試合を行います。これにより、体格の差による不利益を避けることができます。

世界のMMAの試合を開催している団体

世界中には多くのMMA（Mixed Martial Arts）の団体がありますが、その中でも代表的な団体は以下の通りです。

UFC（Ultimate Fighting Championship）

アメリカのMMA団体で、最も有名で規模が大きい団体のひとつです。1993年に創立され、世界中からトップクラスの選手が集まっています。

Bellator MMA（ベラトール）

アメリカの団体で、UFCに次いで規模の大きいMMA団体です。2008年に創設され、アメリカやヨーロッパで大会を開催しています。

ONE Championship

アジア最大のMMA団体で、シンガポールを拠点にしています。2011年に創設され、アジア各国で大会を開催しています。

RIZIN Fighting Federation

日本のMMA団体で、2015年に創設されました。かつてPRIDEやDREAMなどの日本のMMA団体がありましたが、現在ではRIZINが日本を代表するMMA団体となっています。

PFL（Professional Fighters League）

アメリカの団体で、シーズン制を導入した独自のルールが特徴です。2018年に創設され、アメリカやヨーロッパで大会を開催しています。

Cage Warriors

イギリスのMMA団体で、UFCの登竜門として知られています。2001年に創設され、イギリスやヨーロッパで大会を開催しています。

日本国内のMMAの試合を開催している団体

日本国内には以下のようなMMA団体があります。

RIZIN Fighting Federation

日本を拠点とするMMA団体で、PRIDEやDREAMといった歴史ある団体の後継として、2015年に創立されました。日本のトップ選手を中心に、世界中からトップクラスの選手が参戦しています。

DEEP

日本のMMA団体で、国内トップクラスの選手たちが参戦しています。2001年に創立され、様々な階級でタイトルマッチが行われています。

PANCRASE（パンクラス）

日本のMMA団体で、1993年に創立されました。世界初の総合格闘技のルールを確立した団体として知られています。日本のトップ選手を中心に、世界中からトップクラスの選手が参戦しています。

ZST（ZST.1）（ゼスト）

日本のMMA団体で、2002年に創立されました。日本のトップ選手を中心に、世界中からトップクラスの選手が参戦しています。

修斗（Shooto）

日本のMMA団体で、1985年に創立されました。日本発祥の総合格闘技ルールを確立した団体として知られています。日本のトップ選手を中心に、世界中からトップクラスの選手が参戦しています。

その他にも日本国内ではグラチャン、ファイティングネクサスなど、様々な総合格闘技の団体があり、日本各地で開催されています。