UFCでの歴史的勝利をした平良達郎が描く未来とUFC日本大会の可能性

平良達郎、UFCメインイベントで歴史的勝利

6月16日、UFC Vegas 93のメインイベントで平良達郎がアレックス・ペレスを2ラウンド2分59秒でTKOし、歴史的な勝利を収めました。これは、日本人選手がUFCのメインイベントで勝利したのは2010年11月13日の岡見勇信以来の快挙です。

平良達郎のプロフィールと戦績

平良達郎のプロフィール

  • 名前:平良達郎 (Tatsuro Taira)
  • 出身:日本沖縄県
  • スタンス:オーソドックス
  • 年齢:24歳
  • 身長:170.2 cm
  • 体重:56.7 kg
  • リーチ:177.8 cm
  • 戦績(ペレス戦後):16戦16勝(KO TKO:5、一本:7、判定:4)0敗

アレックス・ペレスのプロフィール

  • 名前:アレックス・ペレス (Alex Perez)
  • 出身:USA, Hanford
  • スタンス:オーソドックス
  • 年齢:32歳
  • 身長:167.6 cm
  • 体重:56.7 kg
  • リーチ:166.4 cm
  • 戦績(平良戦後):34戦25勝(KO TKO:6、一本:7、判定:12)9敗(KO TKO:6、一本:5、判定:2)

試合の詳細と結果

試合は2ラウンド2分59秒で平良達郎のTKO勝利で終了しました。平良はペレスにスタンドバックを取り、ペレスが転倒した際に膝を負傷し、試合が終了しました。後に公開されたジャッジペーパーでは、1ラウンドは3人のジャッジが全員10対9でペレスを支持していましたが、最終的に平良が勝利しました。

日本人UFC最多連勝記録達成

この勝利により、平良達郎はUFCで日本人最多連勝記録を更新しました。彼にとってもメインイベントでの初勝利となり、日本の格闘技史に新たな1ページを刻みました。

平良達郎の戦術と「おたつロック」

平良の勝利に貢献したのは、「おたつロック」と呼ばれる技です。これはスタンドバックのポジションから相手の腰に4の字ロックをかけ、相手の膝の裏をすくい上げることでバランスを崩す技です。この技は以前に和田竜光がONE Championshipでデメトリアス・ジョンソンとの試合で使っていたもので、和田竜光の得意技とされています。ペレスはこの技によって膝を負傷し、試合続行が不可能となりました。

次の対戦相手:アレッシャンドリ・パントージャ

平良達郎のインタビュー

勝利後のインタビューで、平良達郎は次に戦いたい相手として現在UFCフライ級チャンピオンのアレッシャンドリ・パントージャを指名しました。パントージャはフライ級王者であり、堀口恭司と同じアメリカントップチームに所属しています。

アレッシャンドリ・パントージャのプロフィール

  • 名前:アレッシャンドリ・パントージャ・パシドモ (Alexandre Pantoja Passidomo)
  • 通称:ザ・カニバル (The Cannibal)
  • 出身:ブラジル、リオデジャネイロ州
  • 年齢:34歳
  • 身長:165 cm
  • 体重:57 kg
  • 階級:フライ級
  • リーチ:172 cm
  • チーム:アメリカン・トップチーム

UFCフライ級の今後

次の注目試合:ムハンマド・モカエフ vs マネル・ケイプ

平良達郎の次の試合がどのように決まるかは、7月27日に行われるUFC 304のフライ級ランキング6位ムハンマド・モカエフと7位マネル・ケイプの試合結果に注目が集まります。この試合の勝者が次のタイトルマッチの候補となる可能性が高いです。

ムハンマド・モカエフのプロフィール

  • 名前:ムハンマド・モカエフ
  • 年齢:23歳
  • 階級:UFCフライ級6位
  • 戦績:12勝0敗(2KO、6SUB)

マネル・ケイプのプロフィール

  • 名前:マネル・ケイプ
  • 年齢:30歳
  • 階級:UFCフライ級7位
  • 戦績:19勝6敗(11KO、5SUB)

平良達郎の今後の展望

日本人初のタイトル挑戦の可能性

平良達郎は現在の勢いを持ってUFCフライ級のタイトルに挑戦する可能性が高まっています。特に、次のムハンマド・モカエフとマネル・ケイプの試合結果次第で、彼の次の対戦相手が決定するでしょう。

UFCフライ級の変革

現在、UFCフライ級は上位陣が安定しているため、新しい選手が勢いを持って強さを示すことで大きく変動する可能性があります。平良達郎のような新星の台頭が、フライ級の時代を変えるかもしれません。

試合後インタビューの要約

メインイベントで勝利した感想

「平良はメインイベンターとしての気合いが入り、5ラウンドフルに使うつもりでしたが、相手の怪我により早期決着となったことを残念に感じています。」

怪我について

「バックポジションから仕留める練習をしていたため、フィニッシュを狙ったところ、ペレスが怪我で悲鳴を上げたと語りました。」

ゲームプラン

「スタンドでケージのセンターを取り、グラウンドではバックからの展開を予定していました。」

試合中の驚き

「ペレスの怪我以外には特に驚くことはなかったと述べています。」

トップ5入りの気分

「6連勝でトップ5に入ることに対して「アイム・エキサイテッド!」と興奮を隠せませんでした。」

今後のタイトル挑戦

「年内にパントージャへの挑戦を希望しており、7月28日のモカエフとケイプの試合にも興味があると述べました。」

UFC日本大会での試合について

「日本大会で戦い、日本人初のUFCチャンピオンが誕生することを非常に期待しています。」

勝利後の予定

「明日にイン・アンド・アウト・バーガーに行く予定で、東京にも出店してほしいと希望しました。」

日本からのメッセージ

「試合後はまだ携帯を見ていないが、両親が来てくれて勝利を見せられたことを嬉しく思っています。」

両親の評価

「両親はもっと攻めるように言うだろうが、本当はホッとしてくれていると感じています。」

【UFC】平良達郎、試合後会見「日本人初のUFCチャンピオンが誕生する場所として、日本大会でやれたらめちゃくちゃ最高」 – ゴング格闘技 (gonkaku.jp)

このまま日本人が活躍すればUFC日本大会の可能性も出てくる

UFC日本大会の歴史

UFC日本大会は2017年9月に行われた『UFC Fight Night 117: St. Preux vs. Okami』での岡見勇信以来、開催されていません。しかし、平良達郎の活躍が続けば、再び日本での大会開催の可能性が高まります。

日本でのUFC開催の意義

多くのUFCファイターが日本で戦いたいと考えています。その理由は、総合格闘技の発祥地が日本であり、かつて存在した「PRIDE」という格闘技団体を見て育った選手が多いからです。PRIDEは世界中の格闘技ファンに強い影響を与え、多くの選手がその舞台に憧れて総合格闘技を始めました。

結論

平良達郎はUFCフライ級の歴史を塗り替える快挙を成し遂げ、次のタイトルマッチへの期待が高まっています。今後の彼の活躍と、フライ級のランキング争いに注目が集まります。さらに、彼の活躍によってUFC日本大会の復活も期待されます。読者の皆さんもぜひ次の試合を見逃さないようにしましょう。

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