この記事では、アメリカのプロMMAファイター、ショーン・ブレディについて、彼のUFCでの活躍やバックグラウンドに焦点を当てて紹介していきます。特に、彼が2024年9月7日(日本時間8日)に行われたUFC Vegas 97のメインイベントでギルバート・バーンズに勝利した試合についても触れ、彼のファイターとしての実力を探っていきます。この記事を通じて、彼の戦績や技術、そして今後の期待について詳しく知ることができます。
ギルバート・バーンズvsショーン・ブレディのジャッジスコアカード
ショーン・ブレディのプロフィール
生年月日: 1992年11月23日(31歳)
出身地: ペンシルベニア州フィラデルフィア, アメリカ合衆国
身長: 175 cm
体重: 77 kg (170ポンド)
階級: ウェルター級
リーチ: 183 cm
構え: オーソドックス
所属: ペンシルベニア州フィラデルフィア
チーム: Semper Fi MMA(以前所属)、Renzo Gracie Philly
ランク: ダニエル・グレイシーのもとで取得したブラジリアン柔術の黒帯
活動期間: 2014年~現在
Instagram:Sean Brady(@seanbradymma) • Instagram写真と動画
総合格闘技戦績
総試合数: 18試合
勝利: 17勝
- KO勝利: 3回
- サブミッション勝利: 5回
- 判定勝利: 9回
敗北: 1敗 - KO負け: 1回
ショーン・ブレディの生い立ちと格闘技への転向
ショーン・ブレディは1992年11月23日、アメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィアで生まれ育ちました。高校時代には自動車整備士を目指して学んでいましたが、後にムエタイを始めたことで格闘技の世界に足を踏み入れました。そこからさらにブラジリアン柔術(BJJ)も習得し、MMA(総合格闘技)でのキャリアをスタートさせます。
プロキャリアのスタート:無敗記録とCage Furyでの栄光
ショーン・ブレディはプロとしてのキャリア初期をCage Fury Fighting Championship(CFFC)で過ごし、ここで無敗の10戦全勝を記録しました。彼の実力はすぐに認められ、170ポンド(77キロ)級のウェルター級タイトルを獲得します。さらに、彼はこのタイトルを2度防衛し、その後、UFCとの契約を勝ち取りました。
「Cage Fury Fighting Championship(CFFC)は、アメリカの地方団体で、UFCへとステップアップする多くの選手が経験する場所です。」
UFCでの活躍:デビューから現在まで
UFCデビューは2019年10月18日、対戦相手は元ウェルター級王者コート・マクギーでした。この試合でショーン・ブレディはユナニマス・ディシジョン(全会一致判定)で勝利を収め、UFCでのキャリアが本格的に始まりました。
その後、彼は順調にキャリアを積み重ね、2020年8月の試合ではクリスチャン・アギレラを相手にギロチンチョークでの勝利を収め、初めて「パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト」賞を受賞しました。さらに、2021年3月のジェイク・マシューズ戦でもサブミッションで勝利を収め、着実にランキングを上昇させていきました。
ショーン・ブレディの技術とスタイル:BJJと打撃の融合
ブレディの強さの秘密は、彼の多彩な技術にあります。特に彼の得意技はブラジリアン柔術をベースにしたサブミッションです。BJJ黒帯の実力を持ち、試合では相手を絞め技や関節技で封じ込める場面が多く見られます。加えて、ムエタイで培った打撃技術も強力で、スタンドでも相手にプレッシャーをかけることができます。
「BJJはブラジリアン柔術の略で、グラウンドでの戦いを重視した格闘技です。関節技や絞め技が特徴です。」
UFC Vegas 97メインイベント:ギルバート・バーンズ戦での勝利
2024年9月7日、ブレディはUFC Vegas 97のメインイベントで、元ウェルター級タイトル挑戦者であるギルバート・バーンズと対戦しました。この試合はブレディにとって大きなステップアップであり、難敵バーンズを相手にどのように戦うかが注目されていました。
結果は、ブレディが見事にユナニマス・ディシジョンで勝利を収めました。試合を通じて彼は冷静かつ計算された戦略を展開し、バーンズの攻撃を巧みにかわしつつ、自らの攻撃を確実に積み重ねました。この勝利により、ブレディはウェルター級ランキングのトップ争いに再び名を連ねることになりました。
ショーン・ブレディの戦績
以下は、ショーン・ブレディのこれまでのプロ総合格闘技戦績です。
結果 | 戦績 | 対戦相手 | 勝利方法 | イベント | 日付 | ラウンド | 時間 | 場所 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
勝利 | 17–1 | ギルバート・バーンズ | 判定 (全員一致) | UFC Fight Night: Burns vs. Brady | 2024年9月7日 | 5 | 5:00 | ラスベガス, ネバダ, アメリカ合衆国 | |
勝利 | 16–1 | ケルヴィン・ガステラム | サブミッション (キムラ) | UFC on ESPN: Dariush vs. Tsarukyan | 2023年12月2日 | 3 | 1:43 | オースティン, テキサス, アメリカ合衆国 | パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト |
敗北 | 15–1 | ベラル・ムハンマド | TKO (パンチ) | UFC 280 | 2022年10月22日 | 2 | 4:47 | アブダビ, アラブ首長国連邦 | |
勝利 | 15–0 | マイケル・キエーザ | 判定 (全員一致) | UFC Fight Night: Vieira vs. Tate | 2021年11月20日 | 3 | 5:00 | ラスベガス, ネバダ, アメリカ合衆国 | |
勝利 | 14–0 | ジェイク・マシューズ | サブミッション (アームトライアングルチョーク) | UFC 259 | 2021年3月6日 | 3 | 3:28 | ラスベガス, ネバダ, アメリカ合衆国 | |
勝利 | 13–0 | クリスチャン・アギレラ | テクニカルサブミッション (ギロチンチョーク) | UFC Fight Night: Smith vs. Rakić | 2020年8月29日 | 2 | 1:47 | ラスベガス, ネバダ, アメリカ合衆国 | パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト |
勝利 | 12–0 | イスマイル・ナウルディエフ | 判定 (全員一致) | UFC Fight Night: Benavidez vs. Figueiredo | 2020年2月29日 | 3 | 5:00 | ノーフォーク, バージニア, アメリカ合衆国 | |
勝利 | 11–0 | コート・マクギー | 判定 (全員一致) | UFC on ESPN: Reyes vs. Weidman | 2019年10月18日 | 3 | 5:00 | ボストン, マサチューセッツ, アメリカ合衆国 | |
勝利 | 10–0 | タジュディン・アブドゥル・ハキム | TKO (パンチ) | CFFC 72 | 2019年2月16日 | 4 | 3:36 | アトランティックシティ, ニュージャージー, アメリカ合衆国 | ケージフューリーFCウェルター級王座防衛 |
勝利 | 9–0 | ギルバート・ウルビナ | 判定 (全員一致) | LFA 49 | 2018年9月14日 | 3 | 5:00 | アトランティックシティ, ニュージャージー, アメリカ合衆国 | |
勝利 | 8–0 | コルトン・スミス | 判定 (全員一致) | Shogun Fights: Florida | 2018年3月17日 | 3 | 5:00 | ハリウッド, フロリダ, アメリカ合衆国 | |
勝利 | 7–0 | マイク・ジョーンズ | サブミッション (リアネイキッドチョーク) | CFFC 68 | 2017年10月21日 | 2 | 1:31 | アトランティックシティ, ニュージャージー, アメリカ合衆国 | ケージフューリーFCウェルター級王座防衛 |
勝利 | 6–0 | タナー・サラセノ | サブミッション (ギロチンチョーク) | CFFC 65 | 2017年5月20日 | 1 | 3:36 | フィラデルフィア, ペンシルベニア, アメリカ合衆国 | ケージフューリーFCウェルター級王座獲得 |
勝利 | 5–0 | チャンシー・フォックスワース | KO (スピニングバックフィスト) | CFFC 60 | 2016年8月6日 | 1 | 0:57 | アトランティックシティ, ニュージャージー, アメリカ合衆国 | |
勝利 | 4–0 | ロッキー・エドワーズ | 判定 (全員一致) | CFFC 56 | 2016年2月27日 | 3 | 5:00 | フィラデルフィア, ペンシルベニア, アメリカ合衆国 | |
勝利 | 3–0 | アーロン・ジェフリー | 判定 (全員一致) | CFFC 53 | 2015年12月4日 | 3 | 5:00 | フィラデルフィア, ペンシルベニア, アメリカ合衆国 | |
勝利 | 2–0 | ジェイク・ゴンボクス | 判定 (全員一致) | CFFC 48 | 2015年5月9日 | 3 | 5:00 | アトランティックシティ, ニュージャージー, アメリカ合衆国 | ウェルター級デビュー |
勝利 | 1–0 | ポール・アルムクイスト | TKO (パンチ) | CFFC 38 | 2014年8月9日 | 1 | 0:33 | アトランティックシティ, ニュージャージー, アメリカ合衆国 | ライト級デビュー |
ショーン・ブレディの今後の展望
ブレディの最新の勝利により、彼の今後の対戦相手としてウェルター級トップコンテンダーたちとの試合が期待されています。特に、タイトル挑戦の可能性も視野に入れた今後の展開に注目が集まります。ショーン・ブレディはまだ若く、さらに成長を遂げる可能性を秘めているため、彼の今後の試合は必見です。
まとめ
- ショーン・ブレディは無敗記録を誇るウェルター級ファイターで、彼の技術力はBJJとムエタイの融合にあります。
- UFCでのキャリアは順調に進んでおり、最新のギルバート・バーンズ戦での勝利により、彼の名はさらに高まりました。
- 今後のタイトル挑戦の可能性が高く、ショーン・ブレディの試合はMMAファンにとって見逃せない存在となっています。
このように、ショーン・ブレディは今後もウェルター級の中心人物となる可能性を秘めた、実力派ファイターです。彼の試合を見逃さず、彼の成長を一緒に見守っていきましょう!
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