ブランドン・モレノ、アルバジに圧勝—朝倉海が分析するその強さ、未来の対戦の可能性は?
ブランドン・モレノの圧倒的なパフォーマンス
2024年11月2日(日本時間3日)、UFCファイトナイトのメインイベントでブランドン・モレノがアミル・アルバジに判定勝利を収めました。モレノは全ラウンドを通して安定したパフォーマンスを見せ、アルバジの攻撃を封じ込める戦いを展開しました。この試合では、モレノの強さが存分に発揮され、観戦したファンを大いに魅了しました。
↓以下が今回のスコアカードです。
試合後のインタビューで、モレノは次のように語っています。「今夜は本当に絶好調でした。何も心配することはありませんでした。ロイバル戦の時は、自分の精神がそこにいなかった感じがします。ただ自動的に戦っていて、パンチを打ったり、何でもいいからやっているような感じでした。でも今夜は、すべてが繋がっていて、全てのパーツが正しい場所に収まっている感じでした。誰と戦っても準備ができていましたし、それが必要だったんです」。
モレノの戦術とテクニック
この試合で際立ったのは、モレノのボクシングスキルとキックの使い分けです。特に、前手のジャブは細かく打ち分けられ、ストレートのジャブやフック気味のジャブが織り交ぜられていました。これにより、アルバジは狙いを絞ることができず、終始防戦一方に追い込まれました。
さらに、左のハイキックも有効に決まり、アルバジに大きなダメージを与えました。このキックは試合の流れを決定づける一撃となり、モレノの攻撃の多様性を示しました。一方で、以前の試合でカイ・カラ=フランスに左のミドルキックを直撃させてTKO勝利を飾った実績もあり、モレノのキック技術はまさに脅威です。
モレノは今回、リラックスした構えから多彩な攻撃を繰り出すことで、アルバジにプレッシャーをかけ続けました。体を脱力した状態に保ちながらも細かく動き、その中から鋭い攻撃を放つため、相手にとってはいつ攻撃が来るのか予測しにくい試合運びとなっていました。
朝倉海が分析するモレノの強さ
解説を務めた朝倉海選手もモレノの強さに驚きを隠せませんでした。彼は以下のポイントに注目してモレノを高く評価しています。
- ヘッドムーブメント:モレノは5ラウンド通してヘッドムーブがしっかりしており、相手は狙いを定めにくかったこと。
- 前手のジャブ:ジャブを細かく打ち分け、真っすぐのジャブやフック気味のジャブなど、複数の軌道を使いこなしていたこと。
- 距離感の維持:モレノは自分のリーチを活かし、自分のパンチが届き、相手のパンチがギリギリ届かない距離を保ち続けたこと。
- 脱力した構え:モレノはリラックスした状態で構えつつ、細かく動き、どこから攻撃が来るのか分かりにくいスタイルを維持していたこと。
この解説の中で、朝倉選手は「モレノの右のパンチはノーモーションで、アルバジは全く反応できないほどのスピードでした」と語り、モレノの技術の高さに感心していました。
朝倉海が語るモレノとの対戦意欲
試合後、他の解説者に「このモレノに勝つ自信はありますか?」と質問された朝倉選手は、即答で「勝てます」と答えました。そして、「モレノと戦いたい」という強い意欲を見せたのは非常に印象的でした。
朝倉選手は12月8日に予定されているUFCデビュー戦でアレッシャンドリ・パントージャと対戦します。もし朝倉選手がパントージャを破れば、次の防衛戦としてモレノと戦う可能性は十分にあります。フライ級の未来を占うこの戦いに注目が集まります。
モレノと朝倉海の対戦は実現するのか?
モレノと朝倉海の対戦が実現する可能性は高まっています。モレノが精神的な休養から完全に復活し、今回の試合で圧倒的なパフォーマンスを見せたことで、彼は再びフライ級戦線の中心に立ちました。一方で、朝倉選手も自信に満ちた態度で、モレノとの対戦を視野に入れています。
結論として、モレノと朝倉海が将来対戦する日が来れば、それはフライ級史上最もエキサイティングな一戦となるでしょう。ファンとしては、その瞬間を楽しみに待つばかりです。
この記事を読んで、ブランドン・モレノと朝倉海の対戦に期待する気持ちや、今回の試合に対する感想をお寄せください。
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