
フジテレビ「Mr.サンデー」炎上問題:長野智子の発言が浮き彫りにした構造的な報道課題
はじめに
2025年4月6日、フジテレビ系列の報道情報番組「Mr.サンデー」にて、ジャーナリスト・長野智子氏が中居正広氏の問題に関連して発言した内容が、視聴者の間で物議を醸しました。番組内での発言が「被害者への二次加害」と受け取られ、SNSやX(旧Twitter)を中心に批判が集中、炎上に至る事態となりました。
この問題の根底には、被害者に対する視点の欠如、年齢や立場への理解不足、そして報道機関としてのフジテレビの責任の在り方が含まれています。この記事では、番組の背景、発言内容、炎上の理由、フジテレビの組織的責任と報道倫理を多角的に掘り下げ、構造的課題を明らかにしていきます。
「Mr.サンデー」とはどのような番組か
- 番組名:ミスターサンデー
- 制作:フジテレビジョン、関西テレビ放送
- 出演:宮根誠司(司会)、藤本万梨乃(フジテレビアナウンサー)
- ナレーター:松元真一郎、Nona、石井正則
- プロデューサー:三浦淳信、宮﨑能暢、白川憲子、丸山薫(CX)、岸本陽介(KTV)
- 放送時間:2010〜2024年度は毎週日曜22:00〜23:15、2025年度からは20:54〜23:09に拡大(2時間15分の生放送)
「Mr.サンデー」は、週末に起きた出来事を分かりやすく、かつ深く掘り下げて伝えることを目的とした報道情報番組です。 政治・経済・芸能・社会問題など、幅広いジャンルを扱い、時にはスクープ映像や特集、インタビューなども交えながら構成されています。
情報を速報で届けるだけでなく、その背景や構造的な問題までをも解説するスタンスが番組の特長であり、視聴者からは“日曜夜の社会の鏡”として一定の評価を受けてきました。 しかし、今回の炎上騒動により、その姿勢が問われる結果となったのです。
長野智子氏のプロフィール(Wikipedia調べ)
長野智子(ながの・ともこ)氏は、アメリカ・ニュージャージー州生まれの日本人ジャーナリストであり、元フジテレビアナウンサーとしても知られています。1985年にフジテレビに入社し、バラエティから報道まで幅広いジャンルで活躍してきました。
- 生年月日:1962年12月24日(62歳)
- 出身地:アメリカ合衆国・ニュージャージー州
- 国籍:日本
- 血液型:O型
- 最終学歴:
- 上智大学外国語学部英語学科 卒業
- ニューヨーク大学大学院(メディアエコロジー専攻)修士課程 修了
- 所属事務所:古舘プロジェクト
- 職歴:
- フジテレビアナウンサー(1985年〜1995年)
- その後フリーに転身し、報道番組やナレーションなど幅広い分野で活動中
- 活動ジャンル:報道、バラエティ
- 配偶者:あり
主なレギュラー出演番組
- 『長野智子アップデート』(文化放送)
- 『あなたのそばに歎異抄』(文化放送)ナレーター
- 『JAM THE WORLD UP CLOSE』(SPINNER)週替わりMC
- 『テレビなラジオ』(Audee)MC
執筆・連載
- 「聞いて、見て、考えた」(日経ARIA)
- 「文春オンライン」(文藝春秋)
- 「コメントプラス」(朝日新聞デジタル)
過去の出演番組
- 『オレたちひょうきん族』
- 『朝まで生テレビ!』
- 『報道発 ドキュメンタリ宣言』
炎上のきっかけはフジテレビと中居正広問題
この日の放送で取り上げられたのは、フジテレビが内部調査の末に報告書としてまとめた、中居正広氏と女性アナウンサーAさん(被害者女性)との不適切な関係をめぐる一連の問題です。
報告書によれば、中居氏とAさんは2023年夏頃に業務上のやり取りをしていた関係で、Aさんが「ヒマです」「ご飯いけます」などと返答したことをきっかけに、中居氏から食事や自宅への招待が始まったとされています。
フジテレビと中居正広問題について簡単に振り返り
この「Mr.サンデー」での長野智子氏の問題発言についての解説をする前に、今回起きたフジテレビと中居正広氏、そして被害者女性となったAとの間に起きた問題について簡単に振り返りながら分かりやすく解説をしておきます。
この内容を理解した状態で今回のMr.サンデーで起きた問題発言について考えていきたいので知っている人も多くいらっしゃると思いますが、今一度状況の整理をするつもりでなるべく簡単に記載いたします。
中居正広とB氏のショートメールのやり取りとは
中居正広氏とB氏のやり取りに関しては様々なメディアで報道されていますので、多くの人が知っていると思いますが、ここで再度彼らのメールのやり取りを簡単にまとめて記載します。
以下のメールは第三者調査委員会が3月30日に発表した報告書に記載されている内容をまとめたものになります。
この記載されているメール内容については中居氏、プロデューサーB氏はスマホのメールボックスから削除したものとなっていると言われており、第三者調査によってメール内容を復元して報告書に載せているものだと言われています。
つまり中居正広氏、B氏ともに見られたらまずいという思いがあった可能性が高い内容ということになります。
それをまえて、以下のメールのやり取りをご確認ください。
■ 中居氏とB氏の間のやり取り(BBQ会の企画・女性誘導に関するショートメール)
2023年5月28日~
中居氏からB氏へのメッセージ(原文ママ):
👤
「男同士じゃつまらんね。女性いるかなね。
一般はさすがにね。となり、フシアナ誰か来れるかなぁ。」
B氏の返信:
👤
「アナウンサー調整してみます。
何時からどこでバーベキューするイメージですか?
2~3人いれば大丈夫ですかね??」
中居氏:
👤
「時間はお昼過ぎくらいかな。アナも知らない子も多く。知ってる子がいいけど。結構知らない。」
「自分が知ってる、アナ、誰だろね。」
B氏:
👤
「●●●●(女性Aのフルネーム)に声かけてみようかなと思います。」
中居氏:
👤
「はい、知ってる笑。」
「1人じゃ申し訳ないかな。メンバーは、まだ、慎んで。」
B氏:
👤
「水曜日の昼間に来られるのは限られていると思いますが、朝の番組に出てる系かと。」
「メンバーの件、分かりました」
中居氏:
👤
「はい、お願いします。」
このやり取りは、女性Aをあたかも業務の延長上にあるイベントへ誘い出すためのものであり、後の性加害行為につながる重要な「準備段階」として位置づけられています。
さらに問題なのは、番組のプロデューサーである「B氏」がAさんと個別にメールのやり取りをしており、Aさんが困っているという内容を報告したにもかかわらず、B氏は対応せず、逆に「気をつけて頑張って」などと返答していた点です。
このような背景の中で、Aさんが自力で断るという選択肢を取りにくかったこと、社内の組織的な支援が得られなかったことが指摘されており、問題の深刻さを示しています。
■トラブル当日の被害者女性と中居正広のメール
12:11 中居氏からB氏へのメッセージ(原文ママ):
👤
「今晩、ご飯どうですか?」
→女性Aはこれに対し、「中居氏とは仕事上の付き合いもあり、食事に行くことに特に違和感はなかった」として「今晩空いている」「19時に六本木で仕事が終わる予定」と返信。
中居氏:
👤
「はい。メンバーの声かけてます。また、連絡します。」
→ 女性Aは過去の会食が複数人参加だったこともあり、この時点では複数人での食事だと認識。
17:46 中居氏:
👤
「はい。メンバーの声かけてます。また、連絡します。」
「隠れ家的なお店。自信はありませんが、探してみますね」
→ しかし、報告書によれば実際にはお店探しなどはしておらず、誘い文句として送ったものであるとされています。
19:14 中居氏:
👤
「(仕事)終わりました。メンバー見つからずです。どうしようかね、2人だけじゃ気になるよね。せっかくだから飲みたいけど」
→その時間に女性Aは仕事を終えてスマホを確認。中居氏と2人だけで食事に行く話になっているのを見て「2人だけでは嫌だから今日はやめたい」とは立場上言えず。さらに飲食店で食事と思っていたため2人でも良い旨の返信をする。
その後の中居氏の返信
中居氏:
👤
「お店のレパートリーが情けないですか乏しく…笑」
「●●(地名)で飲みますか!この間の。なら、安心かもです。どうでしょ」
→数日前にBBQを行った中居氏所有のマンションでの食事を提案
→この時の心情を被害女性Aは以下のように語っていることが報告書に書かれています。
女性A:仕事上付き合いのある芸能界の大御所からそういわれたら、今夜暇だと言ってしまった私は行かざるを得ない。B氏や他のディレクターはいつも中居氏にペコペコしている姿を見ていたから、逆らえないと思っていた。
女性Aはこの流れにより、断りにくいと感じ中居氏の自宅を訪問。結果として、性加害が発生したと報告書は認定しています。
その後、被害者女性Aは体調不良で出演番組を休むことなる。
■トラブル(性加害)が発生したその後の中居氏とB氏のやり取り
中居氏:
👤
「Jに、連絡しました。明日、17時~うちの事務所で。申し訳ない。協力を願いたいです。」
B氏 :
👤
「かしこまりました!Jと一緒に向かいます。お役にたてるよう尽くします。」
中居氏:
👤
「B。また、連絡があり、接触障害(ママ・摂食障害)と鬱で入院。やりたい仕事もできず、給料も減り、お金も無くあの日を悔やむばかりと。見たら削除して。」
「どうしよか。」
B氏 :
👤
「なかなかですね、、私から無邪気なLINEしてみましょうか??」
中居氏は1週間に1度の頻度で女性Aにショートメールを送る(一方的)。
その後被害者女性は、入院して治療を続け、回復はしたがフジテレビに復帰はできず退職をする。
B氏 :
👤
「8月31日に女性Aが退社しました」
中居氏:
👤
「了解、ありがとう。ひと段落ついた感じかな。色々たすかったよ。」
B氏 :
👤
「例の問題に関しては、ひと段落かなと思います。引き続き、何かお役に立てることがあれば、動きます!」
以下の流れが中居正広、プロデューサーB氏、被害者女性Aのトラブルの一連の流れになります。
長野智子の問題となった発言
このような中居正広氏とプロデューサーのB氏、そしてフジテレビとの問題について、「Mr.サンデー」の番組内で長野智子氏が行った発言が視聴者から強く批判されました。
以下に発言内容を全文紹介します:
長野智子氏:
👤「いや…私、嫌だったら行かないと思うんですけども。やはり、この問題点って、女性アナウンサーでも、いろいろいるので…私みたいなのもいるわけです。会社の中で今回いろいろな社員の話を聞くと、良い仕事をするよりも、有名人だとか政治家とか、そういう方と太いパイプを持っている方が評価されるという空気があってと結構、多くの社員から聞いて。そういうことを殊更に気にする人は、断りづらいと思ったのかも知れない」
「報告書を見て、今の世論の感じだと、アナウンサー全員が脆弱で、何か仕方なく上納みたいになっていますけれど、ほとんどの人たちは真面目に、本当に真摯に、そういうことにイエス、ノーが、きちんと言えて毅然としてやっているわけですよね」
宮根氏:「アナウンス部の人たち全部が接待業務とか上納だとか、そういう見方は、視聴者の方には違うと思っていただきたい」というコメントに対して)
👤「本当に、そう思います」
各発言の問題点を分析
問題発言1. 「私、嫌だったら行かないと思うんですけども」
これが最も批判を受けた発言になってしまうことになります。
被害者女性が“行ったこと行動”に問題があるかのような印象を与え、「自己責任論」に繋がる発言と受け取られました。
社会的立場の差、若さ、経験年数の浅さをまったく考慮せず、自分の感覚を絶対的に語っている点が、想像力の欠如として強く問題視されています。
問題発言2. 「良い仕事よりもパイプのある人が評価されるという空気がある」
一見すると社内の風土を批判しているようにも思えますが、これを放送の文脈で語ること自体が、被害者女性が“その空気に乗じた”かのような印象を植え付けかねません。
この意見を言うことによって「被害者女性Aが大物芸能人とのパイプを持ってそれをステータスに会社で評価を得ようとしている人物であるかのように世間に見られてしまう」という危険性のあるコメントです。
また、パイプを持つ=評価されるという構造を正当化しているようにも取れるため、加害構造の暗黙的肯定と捉えられても仕方がありません。
問題発言3. 「ほとんどの人は真面目に毅然としてやっている」
この言葉も、裏を返せば「毅然としていない人が悪い」というメッセージとして響いてしまいます。
この意見についてもそのまま受け取るのであれば「被害者女性Aは真面目でもなく毅然として仕事をしていない」かのように世間に捕らえられてしまう危険性のあるコメントになり、やはり二次加害につながると思われます。
実際には毅然とすることが難しい社会的構造や圧力が存在していたにもかかわらず、発言がその点に触れていないため“分かっていない人間の言葉”として批判されました。
問題発言4. 宮根氏の同調
司会者としての立場上、どちらか一方に肩入れせず、視点のバランスを取るべき宮根氏が、「本当にそう思います」と同調したことで、番組全体のメッセージが「被害者にも非がある」と視聴者に誤解される方向へ傾いてしまいました。
これらの発言を見れば、いずれも加害・被害の力関係を軽視した、構造的想像力の欠如からくる問題発言であることが分かります。
発言の根本的な問題点とは
被害内容に関して年齢・経験差を無視した視点
長野智子氏は1962年生まれ、現在62歳。
一方、被害者女性のAは1997年4月13日生まれ、2023年の被害当時は25歳。
仮に大学卒業後に入社したとすれば、社会人3年目にあたる年齢です。
若手の立場で、自分のキャリアに直接影響しうる大物芸能人からの誘いに「一度OKした後で断る」ことは、非常に困難です。
実際に「一度行きますと答えたあとに、やっぱり行きません」と言える社会人3年目の25歳がどれだけいるか。
これは個人の性格や意志の問題というより、経験や年齢に基づいた「立場の弱さ」から来る社会的構造的問題です。長野氏が今の立場から「私なら行かない」と述べること自体が、被害者の視点から大きく乖離しているのです。
言葉の影響力と無自覚なラベリング
長野智子氏の「私だったら行かない」といった言葉は、被害者に対して「行ったこと自体に問題がある」「そんな食事会に行く方が悪い」といった意味に聞こえてしまいます。
加えて「有名人とつながることで評価される」という発言は、被害者があたかもそれを目指していたかのような印象を与えかねません。
このような発言が、無意識のうちに被害者の人格や動機を操作する構造的な“二次加害”を形成してしまうのです。
番組の体制とフジテレビの問題
問題発言が“当事者企業”からの放送だった重み
この問題をより深刻なものにしているのは、発言がなされたのが“当事者”であるフジテレビの番組だったという点です。
つまり、事件の被害者が所属する企業が、加害の構図をさらに拡張し得るような発言を、自らの看板番組で放送したという事実に、社会全体が疑問を抱きました。
視聴者やスポンサーから「フジテレビはやはり変わらない」との印象を持たれ、ブランド信頼性に重大な影響を及ぼす結果になったといえるでしょう。
フジテレビの意向か、番組側の判断か
本件には2つのパターンが考えられます:
パターン1:フジテレビ全体の意向だった場合
- 報道倫理の欠如:加害側と関係のある企業が、被害者への責任転嫁を促進していると受け止められる
- 印象操作・火消し疑惑:企業の自己保身のための構成と解釈され、世論の反発を招く
- 社員への悪影響:「声を上げても守られない」という萎縮効果
パターン2:番組制作者の判断だった場合
- チェック体制の欠如:敏感なテーマであるにもかかわらず、放送前に問題発言を精査できなかった
- 制作側のジェンダー・ハラスメント意識の低さ:発言の意味を理解できず、そのまま流してしまった
- 上層部の監督責任の不在:最終的な放送内容に対して責任を持つ体制が機能していない
- 意思の疎通、連携の不足:この件が番組制作側の判断のみで行われていた場合に関してはテレビ局、会社全体との連携不足ということが浮き彫りとなった事態であり、この問題が発生したことによって自身の会社、フジテレビの信頼回復に向けて動いていたことに対して大きく足を引っ張ってしまったことになります。
その場合は世間だけでなく、フジテレビ側からも「Mr.サンデー」という番組に対して非常に信用を落としてしまうことになったり、番組としての評価がフジテレビ側から見ても大きく低下してしまったかもしれません。
いずれのケースでも、視聴者の信頼を損なう結果となっているのは明らかです。
報道が持つ社会的責任と今後の課題
報道とは、真実を伝えるだけではなく、その伝え方にも責任を持たねばなりません。
「Mr.サンデー」は単なる娯楽番組ではなく、情報・報道というカテゴリに属するメディアです。そのような立場にある番組が、加害構造に無自覚に加担してしまった事実は、報道全体の在り方に疑問を投げかけます。
“伝える責任”と“伝え方の責任”は、常に並列であるべきです。
今後フジテレビに求められるのは、
- 外部機関による徹底調査と報告
- 調査であぶり出された問題点の改善
- 番組編集体制の見直し
- ハラスメント・ジェンダー研修の義務化
- 視聴者とスポンサーへの透明な説明責任の遂行
といった、構造的な改革だと言われています。
長野智子氏の謝罪
今回の一連の長野氏の発言がX(旧Twitter)で非常に話題になっており、いわゆる炎上状態になりました。
そして現在、長野氏は自身のX(旧Twitter)にて謝罪をしています。
その文章がかなり長文ですが下記に引用します。
長野智子:
https://x.com/nagano_t/status/1909019146958123032
「昨日のMRサンデーでの私の発言について、私の言葉足らずのために本意を伝えることができず反省しています。 ほとんどのアナウンサーは、日々真摯に実直に仕事に向き合い、yes,noを判断して行動をしています。被害者Aさんもその一人で、むしろ、仕事に真摯であるからこそ、編成幹部B氏の繋いだ業務の延長線上という特殊事案において、「中居氏を怒らせてはいけない」という思いで行動し、結果的に事件に巻き込まれてしまいました。悪いのは言うまでもなく、加害者です。 一方で、第三者委員会の報告書において、「アナウンサーが脆弱な立場にあったのではないか」という指摘があり、その印象が伝わることで、今も多くの女性アナウンサーに対して「上納されただろう」など中傷が浴びせられて、苦しい思いをしていることを聞いていました。私はそれは違うということを伝えたかったのですが、言葉が足りませんでした。 中野円佳さんからの指摘を受けたとき、うまく伝えられなかったと思ったのですが、時間がなく言い直すことができませんでした。 これが本意だったのですが、もちろんそう聞こえなかったという方はいると思うし、不快な思いをされた方にお詫びします。申し訳ありませんでした。」
この謝罪の投稿を見た世間の反応
以上のように長野智子氏の投稿したXのポストにたいしてのリプライをざっと見てもほぼ全てが批判的なリプライになっていました。
さらに印象的なのは他の批判的なリプライのほどんどがかなり丁寧な言葉遣いの投稿が多く目につきます。
普通の炎上であればもっと暴力的な誹謗中傷に値するようなリプライで埋め尽くされるのがXの炎上という印象が多いと思います。
ですが、批判をしている層がいつもの炎上でリプライをしている層とは異なっている可能性が高く、本当に一人ひとりが自身の意見を織り交ぜながら今回の発言に対しての批判をリプライしているのが印象的でした。
まとめ:報道と企業倫理の再構築に向けて
いずれのパターンにおいても、今回の問題が示したのは、
- 被害者視点の欠如
- 報道倫理の軽視
- 組織的信頼の失墜
であり、放送した番組だけではなく、企業としてのフジテレビにも問われる問題です。
報道が被害者を守る立場から加害の補強に転じてしまった時、その報道は“暴力”と化すのです。
今回の問題を単なる“発言炎上”で終わらせず、構造全体を見直す契機にする必要があります。
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※本記事に記載された情報は2025年4月時点の報道と公開情報に基づいています。
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