X(旧Twitter)の広告に出てきた「IQテスト」を受けてみたら…予想外の流れに…?

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IQテスト診断詐欺02

🧠 無料と思って始めたIQテストで…!?危険な心理誘導型サイトに注意

 SNSを眺めていると、ふと目に留まった「あなたは日本の平均IQ(105)を上回ることができるでしょうか?」という投稿。
 この画像、もしかするとあなたも一度は見かけたことがあるのではないでしょうか?

 一見すると、X(旧Twitter)のおすすめ投稿に自然と紛れ込んできたように見えますが、実はこれ、れっきとした広告(プロモーション)投稿です。
 それに気づかず、「IQが測れるならちょっと試してみようかな」と、何の疑いもなくリンクをタップしてしまいました。

 この広告、あたかもおすすめ欄に流れてきた普通の投稿のように表示されるため、広告であることに気づかずに開いてしまう人も多いのではないかと思います。

 実は私もその一人になってしまいました。広告とは知らずにIQテストに挑戦し、約20分間かけて真剣に回答したところ、思わぬ展開が待っていました。

 この記事では、私が体験した一連の流れとその結末を詳しく紹介しながら、同じような広告に騙されないための注意喚起になればという思いで書いています。


■ 広告と気づかずに開いたIQテストのリンク

 私が目にしたのは、X(旧Twitter)で何気なく流れてきた投稿でした。プロフィール画像にはアインシュタイン、投稿文には「日本の平均IQ(105)を上回れるか?」という興味をそそるキャッチコピー。

IQテスト診断詐欺01

 一見、誰かがシェアした面白系投稿のように見えますが、実はこれは 「PR(プロモーション)」として配信されている広告投稿 です。
 ぱっと見では広告と分かりづらく、普通のおすすめ投稿のように表示されるため、気づかずにリンクを開いてしまう人も多いと思います。

 私もその一人で、「ちょっと試してみようかな」と軽い気持ちでリンクをタップしてしまいました。


■ 20分かけて真剣に解いたIQテストの流れとは?

 リンクを開くと、シンプルで整ったデザインの診断ページに移ります。表示されたのは、「あなたのIQを今すぐ測定しましょう」といったメッセージとともに、30問のIQテスト。

IQテスト診断詐欺03

 テストの概要は以下のようになっていました。


■ テストの基本情報(実際の画面より)

  • 全30問
  • 制限時間:20分
  • 形式:図形やパターン認識を中心とした選択式問題
  • 開始前の料金表示:なし(=無料のように見える)

 問題内容は簡単なものから少し複雑なものまで幅があり、たとえば以下のような形式の出題が続きます

IQテスト診断詐欺06

・複数の図形の中から、規則性に従って正しいものを選ぶ
・回転や反転を加味して正しいパターンを当てる
・図形の欠けた部分を推測する

 時間制限もあるため、しっかり集中して考えながら解いていくことになります。

 そして、30問すべてに答えました。全てに答え終わると、「あなたのIQ結果を確認する」というページに遷移します。

 診断結果が表示されると思ったら、以下のような展開になっていきました。


■ 結果を見るには“まさかの有料化”

 ここで、思わぬ展開が待っていました。テスト結果を見るために表示された画面には、次のような内容が記載されていました。


■ 表示された案内(要点)

  • IQスコアを確認するには990円(税込)を支払う必要がある
  • 支払いはクレジットカードのみ対応
  • オプションとしてIQ認定証PDF付き(形式はおそらくテンプレート)
  • 支払いページの前にメールアドレスの入力を促される

 つまり、テスト自体は無料のように見せておいて、結果を見るためには課金が必要という構造だったのです。

 私はここで初めて、「ああ、これは有料サービスだったのか」と気づかされました。

 特に問題だと感じたのは、テスト前には料金について一切説明がなかった点です。

 しかも、テストが終わった後で「メールアドレスを入力してください」という案内が出るため、結果を見るために入力した人も多いと思います。

 私も例に漏れず、料金が発生するとは知らずにメールアドレスを入力してしまいました。


■ なぜ“たちが悪い”と感じたのか?

 この一連の体験を通じて、個人的に非常にたちが悪いと感じた理由を以下に整理します。


● 理由1:事前に料金表示が一切ない

 テスト開始前には、「この診断は有料です」といった明確な表示は一切ありませんでした。そのため、ほとんどの人が 無料だと誤認してテストを開始してしまう構造 になっていると感じました。
 事前に「有料」の記載があれば、受けなかった人も少なくないと思います。


● 理由2:時間を費やした後に有料化が発覚

 約20分間、集中して30問すべての問題に取り組んだ後、「あなたのIQを確認するには990円をお支払いください」という案内が突然表示されました。
 これにより、結果を見るには“お金を払うか時間を無駄にするか”という二択を突きつけられる状況に置かれてしまったのです。

 気づけば、「自分が費やした20分」と「990円の課金」が、まるで天秤にかけられているような感覚になっていました。
 このような心理的圧力を利用する構成は非常に悪質だと感じましたし、まさに後出しで課金を迫られるような設計になっていると思います。


● 理由3:支払い方法がクレジットカード限定

 課金ページに進むと、支払い方法はクレジットカード決済のみと記載されていました。
 PayPayやApple Payなどの簡易な支払い手段は用意されておらず、カード番号・有効期限・セキュリティコードを直接入力しないと先へ進めない形式です。

 この構成を見たとき、「このサイトは明らかにクレジットカードの情報を集めたいのではないか」と疑ってしまうような意図を感じました。
 支払い手段が複数あるのならまだしも、カード情報の入力が唯一の手段というのは、非常に不自然かつリスキーだと感じざるを得ませんでした。


● 理由4:メールアドレスを先に入力させる設計

 診断結果の表示前には、「メールアドレスを入力してください」という案内が出てきます。
 この案内は料金請求よりも前の段階で表示されるため、ユーザーはつい「ここにアドレスを送れば、無料で診断結果が届くのだろう」と思ってしまいます。

 実際、私自身もそうでした。「すぐにIQスコアがメールで送られてくるのかな」と思って、何の疑いもなくメールアドレスを送信してしまったのです。
 しかしその後に表示されたのは、まさかの990円の請求画面。すでにアドレスを渡してしまった後だったため、個人情報だけ先に取得されてしまったような感覚が残りました。

 このように、「結果を見るための自然なステップ」に見せかけて個人情報を収集する構成には、かなりの不誠実さを感じました。


■ もしも990円を支払ったら?

 ここまでの内容では、私自身は診断結果を見るための990円の支払いをせずにページを離れたケースについてお伝えしてきました。

 しかし、実際には「結果が気になって990円を支払ってしまった」という人も少なくないようです。

 X(旧Twitter)での投稿を見てみると、実際に支払った人の体験談がありました。

 以下はその投稿の一部抜粋です。


https://x.com/sakesosogune/status/1915245745718046933

広告のわけわからんIQテストしたら、結果は990円支払い必要で、支払って結果見たらIQ高いって言われて嬉しかったんだけど、
翌日カードの明細見たら、身に覚えない4990円の支払いが発生してて、確認したらIQのサイトでわけわからんサービスに勝手に登録されてて、俺ってIQ高くないんかもってなりました。

https://x.com/sakesosogune/status/1915245745718046933

 この投稿者のケースでは、990円の支払いだけで終わると思っていたのに、翌日には4990円という不明な請求が発生していたとのことです。
 後に確認してみると、どうやらこのIQテストの提供元が運営している関連サービスに 本人の意思とは無関係に登録されていた というのです。

 おそらくこれは、診断結果の表示後に表示される 「IQ Booster プログラム(7日間無料トライアル)」 の自動更新に関連している可能性があります。
 このようなサブスクリプション型サービスは、無料期間を過ぎると自動的に料金が発生する仕組みが一般的ですが、その説明が分かりづらく、明確に意識させないような構造になっていた可能性があります。


● 注意すべきポイント:

  • 990円だけのつもりが、気づかぬうちに追加料金が発生する可能性がある
  • クレジットカード情報を登録した時点で、自動課金の対象になる恐れがある
  • 解約の方法やタイミングによっては、知らぬ間に高額な請求が発生してしまう

 このような事例を見ると、支払いをした後のフローにも十分な注意が必要であることが分かります。

 特に「無料トライアル」の文言には注意し、登録後すぐに解約の有無を確認することが重要です。

 もし万が一、意図しない請求があった場合には、クレジットカード会社に連絡し、不正請求やサブスクリプション解除の対応を早めに行うことをおすすめします。


■ このような広告に注意してほしい理由

 今回の体験を通じて感じたのは、こうした広告が非常に巧妙に構成されているということです。

 SNSで自然に流れてくるため、「本物の投稿」だと勘違いしやすく、リンクを開いた時点ではまだ「罠」に気づけないことが多いです。

https://x.com/x3318jp/status/1911945314556129731

暇つぶしに、TLの広告に流れてきたIQテストに12分ほど付き合ってみたら、結果が知りたきゃ990円出せってアホか! つくづく、TLの広告なんか一切相手にしちゃならんわ。 自分のIQは、タダで計ってくれるところで調べましょう。縁があったらw

https://x.com/x3318jp/status/1911945314556129731
https://x.com/machiko_52/status/1910683924956922277

IQテストが広告に出てきたからやってみた。結果はメールアドレス入れたら送るって出てきて、いつもなら入れずに終わるのに何故かぼんやり送ってしまった。怖い。もう怖い。パスワード変えた。なんで送ってしまったんや。きっとIQ低いんや。

https://x.com/machiko_52/status/1910683924956922277

● 特に注意したいポイント

  • 「無料」かのように見せかける広告
  • 投稿風デザインで広告と見破りにくい構成
  • テスト後に料金が発生する「後出し課金」型の誘導
  • クレジットカードを登録し、自動的にサブスク(月額課金)に加入させられてしまう

 最近はこうした“心理誘導型の広告”が増えており、IQテスト以外にも「天職診断」「恋愛力テスト」「才能診断」など、あらゆるジャンルで同様の手法が使われています。

 リンクを開く前には「PR」表記がないかを確認し、利用規約や料金案内をしっかり読むことを意識しておくべきだと改めて感じました。


■ まとめ 〜「診断好き」こそ気をつけたいSNS広告の落とし穴〜

 今回私が受けたIQテストは、見た目には「あなたの知能を客観的に測る」ツールのように思えましたが、実際は課金誘導を目的とした巧妙な仕組みで成り立っていました。


● 特に怪しかった点

  • テスト開始前に料金が表示されなかったこと
  • 20分という時間をかけた後で金額を提示されたこと
  • メールアドレスの入力を先に促され、入力してしまったこと

■ まとめ

 今回ご紹介したIQテストの体験は、一見すると harmless(無害)に見えるSNS広告の裏に、巧妙な課金誘導や個人情報収集の構造が潜んでいることを示す典型的な例でした。

 特に、

  • 「無料で診断できる」と思わせる広告の見せ方
  • 20分間のテスト後に初めて提示される有料請求
  • メールアドレスやクレジットカード情報の先出し
  • 場合によっては知らぬ間にサブスクリプション登録される危険性

 こうした点から、ただの診断テストと思って気軽に手を出すと、後悔するような結果になってしまう可能性もあるということを身をもって実感しました。

 もちろん、IQを測ること自体は知的好奇心をくすぐる面白い試みかもしれませんが、それを利用した課金ビジネスには注意が必要です。
 今後もこのような広告は形を変えて私たちのSNSに現れるはずです。「おもしろそう」と思ったその瞬間に、少しだけ立ち止まって内容を見極める冷静さを持つことが大切です。


 もちろん、料金を払ってでも正確なIQを知りたいという人には、それなりの価値があるのかもしれません。
 ですが「無料っぽく見せておいて後から請求する」手法は、やはり不誠実だと思います。

 こうした広告が今後もSNS上で表示されることは十分にあり得るため、この記事が少しでも注意喚起として役立てば幸いです。


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